WordPressを運営していると、ダッシュボードに更新通知が表示されることがありますよね。
ダッシュボードの上部に「WordPress X.X が利用可能です!今すぐ更新してください。」というバナーが出たり、左サイドバーの「更新」や「プラグイン」に赤丸で数字が表示されたり‥。
全部まとめて更新ボタンを押したいところですが、ちょっと待ってください!
アップデートには正しい順番があります。 順番を間違えると、サイトが真っ白になったり、レイアウトが崩れたりすることがあるんです。
そして万が一、崩れてしまっても大丈夫。元のバージョンに戻す(ダウングレードする)方法も、この記事でしっかり解説します。
- WordPressアップデートの正しい順番
- メジャーアップデート(WordPress 7.0など)を「すぐに更新しない」方がいい理由
- 各ステップの具体的な手順
- 万が一のときに本体を元に戻す方法
- 自動更新はオンにすべきか?
「更新ボタンを押して壊れたらどうしよう…」「そもそも今すぐ更新していいの?」と不安で手が止まってしまう方も、この記事を読めば自信を持って進められるようになります。
一緒に確認していきましょう!
メジャーアップデートは「すぐに更新しない」が正解
WordPress 7.0のようなメジャーアップデートは、通知が来てもすぐに更新しなくてOKです。
2026年5月20日にリリースされたWordPress 7.0では、リリース直後からエディタの白画面、ページビルダー系プラグインとの競合、管理画面の表示崩れなどの不具合が報告されました。
メジャーアップデートの直後は、テーマやプラグインの開発側もまだ新バージョンへの対応を進めている段階です。実は、リリースから数週間〜1ヶ月ほど待ってから更新する方が、トラブルに遭う確率をぐっと減らせます。
- 使用中のテーマが新バージョンに対応済みか(テーマ公式サイトのお知らせを確認)
- 主要なプラグインが新バージョンでテスト済みか(プラグインページの「検証済み最新バージョン」を確認)
- サーバーのPHPバージョンが要件を満たしているか(WordPress 7.0ではPHP 7.2/7.3のサポートが終了しています)
💡 セキュリティ修正が中心のマイナーアップデート(例:7.0 → 7.0.1)は、逆に早めの更新がおすすめです。
この違いは記事後半の「自動更新はオンにすべき?」で詳しく解説します。
アップデート前に必ずやること:バックアップ
手順の話をする前に、これだけは必ずお伝えしたいことがあります。
アップデートの前には、必ずバックアップを取ってください。
正直なところ、アップデートはどんなに慣れていても予期せぬトラブルが起きることがあります。
バックアップがあれば、万が一のときでも数分で元の状態に戻せます。
この後で紹介するダウングレードよりも、バックアップからの復元の方が確実で安全です。
バックアップの方法は主に2つです👇
ConoHa WINGを使っている方は、自動バックアップ機能が使えます。アップデート前に直近のバックアップが取れているか確認しておきましょう。
💡 ConoHa WINGの自動バックアップと復元方法はこちら → ConoHa WINGの自動バックアップと復元方法【初心者向け】
プラグインでバックアップを管理している方は、アップデート前に手動でバックアップを実行しておくと安心です。
💡 BackWPupの設定方法はこちら → BackWPupの設定方法と使い方【WordPressバックアッププラグイン】
バックアップが確認できたら、いよいよアップデートの手順に入りましょう!
WordPressアップデートの正しい順番
結論からお伝えします。
✅ バックアップ → 本体 → テーマ → プラグイン → 動作確認
「プラグインが先じゃないの?」と思った方
※ 手順だけ知りたい方は読み飛ばしてOKです!
アップデートの順番については、調べてみると「本体が先」「プラグインが先」と諸説あります。
どちらにも理屈はあるのですが、私が本体を先にアップデートする方法をおすすめします。
理由としては、WordPressのダッシュボードで、プラグインを先に更新しようとすると「先にWordPress本体を更新してください」という旨の警告が表示されることがあるからです。
先にプラグインをアップデートしようとして、一部プラグインがWordpress本体のバージョンによってアップデートできず、二度手間にならないようにしたいという考えもあるからです。
また、万が一本体の更新でトラブルが起きた場合でも、バージョンを元に戻す方法を知っていれば怖くありません。
それでは手順を見ていきましょう👇
手順① WordPress本体のアップデート
ダッシュボードの「更新」ページを開くと、本体・テーマ・プラグインのすべての更新状況が確認できます。
- ダッシュボード左メニューの「ダッシュボード」→「更新」をクリック
- 「WordPressのアップデートがあります」と表示されていたら内容を確認
- 「今すぐ更新」ボタンをクリック
- 「WordPressの最新バージョンへようこそ。」の画面が表示されたら完了
💡 更新中は画面を閉じたり、他の操作をしないように注意してください。更新が途中で止まるとサイトが正常に動作しなくなる場合があります。
更新が完了したら、一度サイトのトップページを開いて表示が崩れていないか確認しましょう。
手順② テーマのアップデート
本体の動作確認ができたら、次はテーマを更新します。
- ダッシュボード左メニューの「ダッシュボード」→「更新」をクリック
- 「テーマ」のセクションまでスクロール
- 更新したいテーマにチェックを入れて「テーマを更新」をクリック
💡 子テーマを使っている場合の注意点
親テーマと子テーマが両方ある場合、更新するのは親テーマだけでOKです。子テーマはカスタマイズ内容を保存するためのものなので、更新の対象にはなりません。
まず更新前に、どちらのテーマが有効化されているか確認しましょう。 「外観」→「テーマ」を開いて、「有効」と表示されているのが子テーマ(テーマ名に「Child」や「子テーマ」と入っていることが多いです)になっているかを確認してください。親テーマが有効化されたままになっていると、せっかくのカスタマイズが反映されていない状態になっている可能性があります。
「子テーマってそもそも何?」という方はこちら → WordPressの子テーマ、カスタマイズしない人でも必要な理由【作り方あり】
テーマの更新後も、サイトの表示が崩れていないか確認してから次のステップへ進みましょう。
手順③ プラグインのアップデート
最後にプラグインを更新します。
プラグインは複数まとめて更新することもできますが、1つずつ更新して動作確認をすることをおすすめします。
まとめて更新してしまうと、どのプラグインが原因でトラブルが起きたのか特定しづらくなってしまいます。
- ダッシュボード左メニューの「ダッシュボード」→「更新」をクリック
- 「プラグイン」のセクションまでスクロール
- 更新したいプラグインにチェックを入れて「プラグインを更新」をクリック
- 更新後、サイトの表示や動作を確認する
- 問題なければ次のプラグインへ
💡 更新後に不具合が出たときは
プラグインを更新して画面が崩れたり、403エラーが出て管理画面にアクセスできなくなった場合は、サーバーのファイルマネージャーからプラグインを無効化する方法が確実です。
ConoHa WINGの場合、管理画面の「ファイルマネージャー」からwp-content/plugins/を開き、問題のプラグインのフォルダ名を変更(例:contact-form-7 → contact-form-7_old)するだけで無効化できます。
FTPソフトがなくてもブラウザ上で操作できるので、いざというときに覚えておくと安心です。
また、セキュリティ系プラグインの更新後に403エラーが出るケースもあります。WAF(Webアプリケーションファイアウォール)が更新内容をブロックしてしまうことがあるためです。
💡 WordPressのWAF設定と403エラーの対処法についての詳細はこちら → WordPressのWAF設定とは?有効・無効の使い分けと403エラーの対処法
アップデート後の動作確認チェックリスト
全ての更新が終わったら、以下の項目を確認しておきましょう。
- サイトのトップページが正常に表示されているか
- 記事ページが正常に表示されているか
- お問い合わせフォームが動作するか
- 管理画面が正常に使えるか
- スマートフォンでの表示が崩れていないか
問題がなければアップデート完了です🌸
もし「デザインが崩れた」「エラーが出た」という場合も、慌てなくて大丈夫。次のセクションで元に戻す方法を解説します。
【ダウングレード】本体を元のバージョンに戻す方法
「バージョンを戻せる」と知っているだけで、アップデートへの心理的なハードルがぐっと下がります。
アップデート後にレイアウトが崩れたり、動かない機能が出てきたりしたときの対処法です。
本体のバージョンを戻したい場合は、WordPressの公式サイトから旧バージョンのファイルを手動でダウンロードして上書きする方法があります。
- バックアップから復元する(最も確実・安全)
- 原因のテーマ・プラグインだけダウングレードする(ピンポイントで戻したいとき)
- 本体をダウングレードする(本体更新が原因のとき)
💡 バックアップからの復元方法はこちら → ConoHa WINGの自動バックアップと復元方法【初心者向け】
バックアップがない場合や、更新後に書いた記事を消したくない場合は、②③のダウングレードで対処しましょう。
テーマ・プラグインを元のバージョンに戻す:WP Rollback
テーマやプラグインのダウングレードには、無料プラグインのWP Rollbackが便利です。旧バージョンのファイルを探してくる必要がなく、管理画面だけで操作が完結します。
- 「プラグイン」→「新規プラグインを追加」で「WP Rollback」を検索してインストール・有効化
- プラグイン一覧を開くと、各プラグインに「ロールバック」というリンクが追加されている
- 戻したいプラグインの「ロールバック」をクリック
- バージョン一覧から戻したいバージョン(更新前に使っていたバージョン)を選択
- 「ロールバック」ボタンをクリックして完了
- 「外観」→「テーマ」を開く
- 戻したいテーマを選択すると「ロールバック」リンクが表示される
- 戻したいバージョンを選択して「ロールバック」をクリック
💡 WP Rollbackが使えるのは、WordPress公式ディレクトリに登録されているテーマ・プラグインだけです。
SWELLなどの有料テーマや、公式ディレクトリ外で配布されているものは対象外です。
その場合は、テーマの公式サイトから旧バージョンのファイルをダウンロードして、アップロードし直す方法になります(多くの有料テーマは購入者ページから旧バージョンを入手できます)。
更新前のバージョンがわからないときは
「そういえば、前のバージョンって何番だったっけ…?」となりがちですよね。
プラグインの場合は、WordPress公式ディレクトリの該当プラグインページ →「開発」タブ →「変更履歴(Changelog)」で、いつどのバージョンが公開されたかを確認できます。更新日から逆算して、1つ前のバージョンを選びましょう。
本体を元のバージョンに戻す:Core Rollbackまたは手動
WordPress本体のダウングレードには2つの方法があります。
- 「プラグイン」→「新規プラグインを追加」で「Core Rollback」を検索してインストール・有効化
- 「ツール」→「Core Rollback」を開く
- 戻したいバージョンを選んで実行
管理画面だけで完結するので、FTPソフトに慣れていない方はこちらがおすすめです。
- WordPress.org のリリースアーカイブ から戻したいバージョンの
.zipファイルをダウンロード - FTPソフト(FileZillaなど)またはサーバーのファイルマネージャーでサーバーに接続
- ダウンロードしたファイルを展開し、
wp-adminとwp-includesフォルダをサーバーに上書きアップロード - サイトの動作を確認する
※ wp-contentフォルダ(テーマ・プラグイン・メディアが入っているフォルダ)は上書きしないよう注意してください。
ダウングレード後の注意点
ダウングレードはあくまで一時的な応急処置です。 古いバージョンのまま使い続けると、セキュリティの脆弱性が残った状態になってしまいます。
- 自動更新を一時的にオフにする(放っておくと自動で再更新されて、また崩れることがあります)
- テーマ・プラグインの対応状況を確認して、問題が解消されたら改めてアップデートする
「戻して終わり」ではなく「戻して、様子を見て、改めて更新する」までがセットだと覚えておいてください。
管理画面にすら入れなくなったときは
更新後に管理画面(/wp-admin)にアクセスできなくなった場合は、サーバーのファイルマネージャーからプラグインを無効化する方法が確実です。
ConoHa WINGの場合、管理画面の「ファイルマネージャー」からwp-content/plugins/を開き、問題のプラグインのフォルダ名を変更(例:contact-form-7 → contact-form-7_old)するだけで無効化できます。 FTPソフトがなくてもブラウザ上で操作できるので、いざというときに覚えておくと安心です。
画面が真っ白になってしまった場合はこちらも参考にしてください → WordPressが真っ白になる原因と対処法!焦らず直す5つのステップ
【補足】自動更新はオンにすべき?
WordPressにはアップデートを自動で行う「自動更新」機能があります。便利な反面、タイミングによってはサイトに影響が出ることもあるため、設定の考え方を知っておきましょう。
マイナーアップデート(セキュリティ修正)→ 自動更新ON推奨
7.0 → 7.0.1 のような小さな更新はセキュリティ修正が中心です。放置するとリスクになるため、自動更新をONにしておくのがおすすめです。WordPressのデフォルト設定でも、マイナーアップデートは自動更新が有効になっています。
メジャーアップデート(機能追加)→ 手動で確認を推奨
6.9 → 7.0 のような大きな更新は新機能が追加され、テーマやプラグインとの相性問題が起きやすいです。自動更新はOFFにして、テーマ・プラグインの対応状況を確認してから、手動でバックアップを取って更新するのがおすすめです。
ダッシュボード→「更新」ページに自動更新の設定リンクがあります。「メジャーバージョンも含めた自動更新」がONになっている場合は、「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみに切り替える」ことをおすすめします。
💡 プラグインの自動更新は「プラグイン」一覧ページの各プラグイン名の下に「自動更新を有効化」リンクがあります。更新頻度が高く信頼性の高いプラグインはONにしておくと管理がラクになりますが、デザインに大きく関わるプラグインは手動更新が安心です。
よくある質問
Q. WordPress 7.0にはいつアップデートすればいい?
テーマと主要プラグインの対応が確認できてからで大丈夫です。目安として、リリースから1ヶ月ほど経つと初期の不具合が修正され、プラグイン側の対応も進みます。ただし放置しすぎるとセキュリティリスクになるので、「対応を確認したら更新する」を忘れずに。
Q. アップデートを放置するとどうなる?
セキュリティの脆弱性が修正されないまま放置されることになるため、不正アクセスや改ざんのリスクが高まります。特に本体やプラグインの古いバージョンは攻撃対象になりやすいです。月に1回程度、更新通知を確認する習慣をつけておきましょう。
Q. 毎回バックアップを取るのは手間では?
サーバーの自動バックアップが有効になっていれば、毎回手動でバックアップを取らなくても、直近のデータから復元できます。ConoHa WINGなら自動バックアップがデフォルトで有効なので、「アップデート前にバックアップ日時を確認する」だけでOKです。
Q. ダウングレードしたら記事やデータは消える?
WP RollbackやCore Rollbackでのダウングレードでは、記事・画像・設定などのデータは基本的に残ります(データはwp-contentとデータベースに保存されているため)。ただし万が一に備えて、ダウングレード前にもバックアップを取っておくと安心です。
Q. 管理画面に入れなくなったらどうする?
サーバーのファイルマネージャーから問題のプラグインのフォルダ名を変更して無効化する方法が有効です。手順はこの記事の「管理画面にすら入れなくなったときは」を参照してください。
まとめ
WordPressアップデートの正しい順番をおさらいしておきましょう。
✅ バックアップ → 本体 → テーマ → プラグイン → 動作確認
アップデートって面倒に感じることもありますが、セキュリティや不具合の修正のために定期的にやっておくのがおすすめです。「月に1回、更新通知が来たらやる」くらいの習慣にしてしまうと、気持ちがラクになりますよ。
この記事がWordPressのアップデートをスムーズに進めるお役に立てば幸いです🌸
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