「WordPressって結局、データはどこに保存されているの?」
バックアップをしようとしたとき、エラーが出たとき、復元しようとしたとき
——そんなタイミングで気になるのがこの疑問です。
この記事では「データベース」と「ファイル」の2つに分けて、専門用語を極力使わずに解説します。
深掘りしたい方向けのコーナーも用意しているので、興味があるところだけ読み進めてください。
- WordPressのデータがどこに・どうやって保存されているか
- データベースとファイルの違いと、それぞれに入っているもの
- なぜバックアップが2種類必要なのか
- MySQLやテーブルとは何か(深掘りコーナー)
WordPressのデータは2種類に分かれている

WordPressのデータは、大きく2つの場所に分かれて保存されています。
データベースは「引き出し付きの整理棚」、ファイルは「押し入れ」のイメージです。
整理棚には文字や数字のデータを種類ごとに分けて入れておき、押し入れには画像やプログラムのかたまりをそのまま保存しておく——そんな役割分担になっています。
データベースに入っているもの
データベースには、主にテキストで表現できるデータが保存されています。
- 記事・固定ページのタイトルと本文
- 公開日・更新日・下書きの状態
- カテゴリ・タグの情報
- コメントの内容
- サイト名・キャッチフレーズ
- パーマリンクの設定
- 管理者のメールアドレス
- プラグインの設定値
「管理画面から入力・設定したもの」はほぼデータベースに入る、と思っておけばOKです。

記事を書くたびに、裏でデータベースに書き込まれています。目には見えないけど、ちゃんと記録されているんですね。
📖 深掘りコーナー|MySQLとテーブルって何?(読み飛ばしOK)
ここは「もう少し詳しく知りたい」方向けの内容です。初心者の方は読み飛ばしてOKです。
WordPressが使っているデータベースの種類は MySQL(マイエスキューエル) といいます。データを管理するためのソフトウェアで、世界中のWebサービスで広く使われています。
MySQLの中では、データが テーブル という単位で管理されています。テーブルはExcelの表をイメージするとわかりやすいです。
たとえば記事データを管理する wp_posts というテーブルはこんな構造です。
| ID | タイトル | 本文 | 公開日 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 最初の記事 | 本文… | 2026-04-01 | 公開 |
| 2 | 2記事目 | 本文… | 2026-04-05 | 下書き |
WordPressには最初から11個のテーブルが用意されていて、プラグインを追加するとテーブルが増えることもあります。
主なテーブルと役割
| テーブル名 | 入っているデータ |
|---|---|
| wp_posts | 記事・固定ページ・メディア情報 |
| wp_users | ユーザー情報 |
| wp_options | サイト全体の設定値 |
| wp_comments | コメント |
| wp_terms | カテゴリ・タグ |
MySQLの互換データベースとして MariaDB(マリアディービー) が使われることもあります。機能的にはほぼ同じと思ってください。
ファイルに入っているもの
ファイルには、データベースでは扱えない「かたまり」のデータが保存されています。
- アップロードした画像・動画・PDF
/wp-content/uploads/フォルダに年月別で整理されている
- テーマのプログラム(デザインのもと)
- プラグインのプログラム
- WordPress本体のプログラム
サーバー上のフォルダに、そのままファイルとして置かれているイメージです。FTPソフトで接続すると実際に見ることができます。

メディアライブラリにアップした画像はここに入っています。サイトの容量が重くなってきたら、画像が増えすぎているサインかもしれません。
📖 深掘りコーナー|WordPressのフォルダ構成(読み飛ばしOK)
ここは「フォルダの中身も知りたい」方向けの内容です。
WordPressのファイルは主に3つのフォルダで構成されています。
WordPress/
├── wp-admin/ 管理画面のプログラム
├── wp-includes/ WordPress本体のプログラム
└── wp-content/ テーマ・プラグイン・画像など
├── themes/ インストールしたテーマ
├── plugins/ インストールしたプラグイン
└── uploads/ アップロードした画像・ファイル
カスタマイズするときに触るのはほぼ wp-content/ の中だけです。wp-admin/ や wp-includes/ は基本的に触りません。
バックアップは2種類セットで必要な理由
ここが一番大事なポイントです。
データベースとファイルは別々の場所にあるため、バックアップも2種類セットで取る必要があります。
| バックアップの種類 | 対象 | 失うと… |
|---|---|---|
| データベース | 記事・設定・ユーザー情報 | 全記事・全設定が消える |
| ファイル | 画像・テーマ・プラグイン | 画像が全部消える・デザインが崩れる |
どちらか片方だけ復元しても、サイトは正常に動きません。たとえばデータベースだけ復元しても、画像ファイルがなければ記事の画像はすべて表示されなくなります。
BackWPupを使えば、この2種類を自動でまとめてバックアップできます。 設定は一度やってしまえばあとは自動です。

まとめ
- WordPressのデータは「データベース」と「ファイル」の2種類に分かれている
- データベースには記事・設定などテキスト系のデータが入っている
- ファイルには画像・テーマ・プラグインが入っている
- バックアップは2種類セットで取ることが必須
- MySQLはWordPressが使うデータベースの種類、テーブルはExcelの表のような構造
よくある疑問(FAQ)
- データベースが壊れたらどうなりますか?
-
サイトが真っ白になったり、「データベース接続エラー」と表示されて全ページが見られなくなります。バックアップがあれば復元できますが、なければ最悪ゼロからやり直しになります。
- データベースを自分で直接触ることはありますか?
-
通常の運用ではほぼありません。ただしURLを一括変更したいときや、特定のデータを修正したいときに phpMyAdmin というツールで操作することがあります。初心者の方はバックアップなしで触らないようにしましょう。
- データベースのバックアップだけ取れば十分ですか?
-
十分ではありません。画像・テーマ・プラグインはファイル側にあるため、データベースだけ復元してもデザインが崩れたり画像が消えたりします。必ず2種類セットで取ってください。
- データベースが重くなることはありますか?
-
あります。記事数が増えたり、リビジョン(下書きの保存履歴)が蓄積されると重くなることがあります。不要なリビジョンを定期的に削除するプラグインを使うと軽くなります。
- MySQLとMariaDB、どちらが使われているかわかりますか?
-
レンタルサーバーの管理画面やWordPressのインストール画面で確認できます。どちらでもWordPressの動作に違いはないので、初心者の方はあまり気にしなくて大丈夫です。

